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酔って間延びしたキミの声。
「酔ってないよ」とろれつもあやしい。
「ちょっと今日は飲みすぎたな」と反省したり、
「あはあはあはあは」と急に笑い出したり。
「気持ち悪い・・・」とか言うとすごく心配になる。
その酔ったついでに、普段は気丈に洩らさない弱音をぽろりとこぼすと、
今自分がキミの隣に、傍にいないことがこの世の何よりも恨めしくなる。
そしてキミの弱音は、あたしの不安へと変わり、
キミがこぼしたため息は、歯を食いしばってひそかにあふれるあたしの涙になる。
ああ、だからキミは普段は絶対弱気にはならないんだと納得した。
キミのために、あたしのために。
それでもあたしは春を待つ。
たとえ桜が咲いてようが、散ってようが、そのときは春だと暗示をかけて。
あたしは此処にいる。
嵐の中でも確かな、その真っ直ぐな灯台の光のように、
嵐の中を抜けてくるキミを待つ。
嗚呼、気がふれてしまいそう。
春は遠くて、遠くて。
春は眩しくて、眩しくて。